2.15.2012

【京都芸術センター×京都市立芸術大学 Residnce】レクチャーの様子をお届けします。

2月11日(土)に行われたレクチャーの様子をご紹介します。

今回も自分の過去作のことなどを話していただき、
アーティストとして、自身で心がけていることなどもお話いただきました。
その中から1、2点の作品を紹介します。

まずは、あいちトリエンナーレでも発表された《where a man meets man》(2001-現在)。












街にあるゲイバー/クラブの名前を、粉末状のお香を用いて展示スペースの床に描いた作品です。
お香は会期中ゆっくりと燃やされ、煙を媒介として鑑賞者同士が、作品を共有する過程に注目して作られた作品です。

次に《Name Project : Looking for you in Seoul》(2009)。



街に出て、韓国のポピュラーな名前(同姓同名)を持つ10 人を探すプロジェクトです。
最終的な結果よりも、「探す」というプロセス自体が目的化された作品です。

いずれの作品も、その程度の差はありますが、
個人と社会の関わりが主題とされていることに大きな特徴があります。

レクチャーの中では、そうした作品を作ることに興味を持った背景として、
インファン氏は自身が同性愛者であることにふれ、
個人のセクシュアリティと社会が相対した時に生まれる問題や違和感が、
作品を制作する主な動機の一つであることを語っていただきました。

今回のレクチャーはインファン氏の過去作についての紹介が主となり、
京都滞在中に取り組んでいるプロジェクトの発表については、
3月1日に予定されている、建畠晢学長との対談に持ち越されることとなりました。

インファンさん、そして本日のレクチャーにお越しいただいた皆様、
ありがとうございました。

次回以降本ブログでは、インファン氏滞在中のクリエイションの様子を随時報告していきます!

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